五反田バレーアクセラレーションプログラム

2022.4.8

品川区が、スタートアップの集積地としての「五反田バレー」の認知度アップや地域活力の向上、区内産業全体の活性化を図るべく実施している「五反田バレーアクセラレーションプログラム」。今回は、2022年3月までの約6ヵ月間にわたり実施中のプログラムから、大崎ブライトコアホールで開催された「研修⑤ 事業会社との協業を活かす方法」の様子を紹介します。

企業・団体等との協業例と、得られた成果やメリットを紹介

大企業などと協業を推進した経験がある講師をスピーカーにお迎えました。
講演は休憩を挟んで約1時間半行われ、まず前半は、資金調達できるか、しやすいかに沿って、創業からスケールに至る経緯が伝えられました。
たとえば、資金調達を進めるうえで重要な指針のひとつが、グローバルに出ていけるプロダクト/サービスであるかということだそうで、グローバルでの実績は、投資家にも分かりやすくアピールできるものだといいます。
そのほかにも、「『常識の裏に隠れた真実が何なのか』が明確なら事業はうまくいく」といった、起業やスケールに役立つフレーズがいくつも語られました。
講演の後半は、事業会社との協業というテーマに合わせ、実証実験の事例を紹介。大手企業とのさまざまな協業例が紹介されました。

資金調達に関する話は多くの受講生にとって参考となり好評でした

そして、参加者からの質問タイムになると熱心なやり取りが交わされ、予定の30分を10分以上も超えるほど。質問の内容としては、資金調達にまつわるものが多く、投資家とのコンタクトからコミュニケーションの仕方、タイミングの考え方など、書籍やネットでは得られない、講師の経験に基づくリアリティある答えが聞かれました。また、人材について業務委託のエンジニアや虎の子の資金を任せることになる経理担当者はどう考えるか。プロダクトのPRチャネルとしては何が有効だったか。大手企業と協業契約する際には何に留意すべきかなど、スケールを目指すときに気になる点も多く質問が上がっていました。

熱心に質問をする受講生たち

参加者からは「プロダクトに対する想いやビジョンが丁寧に言語化されていて勉強になった。」「非常に実践的な内容、アドバイスでよかった。個人的に事業や今後のキャリアを考える上でも分岐点になるような内容だと思った。」「開発スケジュールどおりに作り上げることや調達スケジュール、そしてその開発思想に向けて信じてもらう活動がとても大事で勉強になった。」など参加者が持ち帰ることができた内容が多く充実した時間となりました。

最後に講師から、当日の話を受けて「資金調達では、条件にこだわらずに資金を集めてほしい」というアドバイスの言葉があって研修は終了。プログラムの研修では引き続き「先輩スタートアップとの交流会」が予定されています。

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