五反田バレーアクセラレーションプログラム

2022.4.23

品川区が、スタートアップの集積地としての「五反田バレー」の認知度アップや地域活力の向上、区内産業全体の活性化を図るため、スタートアップや起業家の事業成長を支援するべく行っている「五反田バレーアクセラレーションプログラム」。DMM.comによる企画運営で、2021年9月にKick-Offイベントを行い、2022年2月までに全6回の研修を実施し、その間、個別メンタリングでビジネスプラン強化に努めてきました。今回は、2022年3月18日にで開催された、総仕上げとなるDemo Dayの様子を紹介します。

ピッチごとにVCからの忌憚のないフィードバック&後日の面談マッチングも

今年度の「五反田バレーアクセラレーションプログラム」に参加したスタートアップは19社。約7ヶ月間のプログラムを通じて、ビジネスのアイデアをよりブラッシュアップして事業化を進めたり、大手企業との連携や資金調達に向けて活動するなど、それぞれが成長した姿を見せてくれました。

 久保田地域振興部長による開催の挨拶

品川区の久保田地域振興部長の開催あいさつで始まったDemo Dayでは、ベンチャーキャピタル(VC)や大手企業のCVCの投資担当者を前にして、1社5分で事業プレゼンテーションが行われました。各社の発表ごとに、投資担当者が2名ずつ感想や意見を述べていくスタイルで進められ、緊張感とともに、各スタートアップの熱意や意気込みがどれだけ伝わったかが如実に分かります。投資のプロからの「この点が面白い」「こんな展開もできるのでは」というコメントから、今後への期待も高められました。登壇者のピッチのスキルも、昨年9月のKick-Offイベントでは1社3分の時間をオーバーしてしまう発表もかなり見受けられたのに対し、今回は時間内に終えられるだけでなく、スライドの作り方や見せ方、注目してもらうための工夫などが多く見られ、ここでも大いに成長が感じられました。

また、このDemo Dayの様子はオンラインでも配信されており、Googleフォームによるアンケートの形で、各ピッチへの感想やコメント、後日の面談希望が伝えられています。

 V Cや大手企業の投資担当者などにプレゼンを行う受講生

 プレゼン後はV Cや大手企業の投資担当者から感想や意見がフィードバックされた

19社のピッチの内容も刺激的で、「Web3.0時代の推し活プラットフォーム」や「イラスト・マンガで創るオンライン商店街」「コミュニティフードデリバリー」など、今どきのカルチャーを反映した事業であったり、「テキストを使ってダイジェスト動画を簡単作成」や「ECサイト特化のデータ分析自動化SaaS」「業務の効果的なデジタル化を推進する分析/開発ツール」など汎用性の高そうな事業、「異国での医療不安を解消する専門遠隔医療相談」など領域を絞って特徴を出している事業など、バラエティに富んでいました。

そして、DMM.com執行役員/イノベーション本部長の棚田泰啓氏の講評を経て、ピッチ終了後は、そのまま会場で30分弱の交流会が行われ、名刺交換や歓談に花が咲きました。最後に、自身も起業を果たしたばかりの(社)五反田バレー 理事の中村岳人氏による閉会あいさつがあり、ともに品川区で成長していこうという熱気にあふれたプログラムが無事、幕を閉じました。

 交流会はネットワーク構築の機会となり、後日の面談につながるケースもありました

 一般社団法人五反田バレー中村代表よる閉会の挨拶

 受講生の皆さん約半年間のプログラムお疲れ様でした

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