品川区がスタートアップや起業家の事業成長を支援 「五反田バレーアクセラレーションプログラム2022 Kick-Offイベント」
開催日
2022年09月16日
会場
大崎ブライトコアホール
参加費
無料
詳細
「五反田バレーアクセラレーションプログラム」は、品川区がスタートアップの集積地としての「五反田バレー」の認知度アップや地域活力の向上、区内産業全体の活性化を図るために実施している、スタートアップや起業家の事業成長支援プログラム。
第3期を迎えた今回は、株式会社ゼロワンブースターのプロデュースにより研修・メンタリングが行われます。
今回は、2022年9月16日に開催された、同プログラムのKick-Offイベントの様子を紹介します。
16の多様な起業家の卵が、ピッチ形式で初対面
本プログラムでは、IT分野の製品・サービスを提供するシード・アーリーステージの事業者や個人事業主を対象として、2023年3月までの約6ヵ月間、起業に向けたマインドセットやシード・アーリーステージに必要な競合優位性、広報・PR術、資金調達のポイント、1Dayピッチ講座、先輩スタートアップ起業家との交流会などが行われます。
Kick-Offイベント当日、会場の大崎ブライトコアホールには、書類・面接審査を経て選ばれた、16事業者が参加。品川区 伊﨑 みゆき 地域振興部長の開始のあいさつに次いで、事務局のキャンパスクリエイトより支援内容が紹介されました。
伊﨑地域振興部長による開会の挨拶
ゼロワンブースターのオリエンテーションでは、2月まで月1回ある研修や交流会の際にグループメンタリングを合わせて実施し、同じフェーズの起業家としての悩みをより深く共有していけるなど、関係作りを重視した本プログラムならではの特徴が改めて説明されました。
研修プログラムの説明
また、プログラムの総仕上げとなる2023年3月のDEMODAY直前には、任意でオンラインのピッチトレーニングが用意されていることも紹介されました。
次に、品川区より支援メニューとして、スタートアップにも活用しやすい助成金や融資あっ旋、DX・デジタル技術活用推進事業のほか、法人設立時の登録免許税の減免といったメリットもある特定創業支援事業について紹介。
そして、連携パートナー企業・団体からの特典紹介があり、今後、参加者が受けられる、品川産業支援交流施設SHIPのオープンラウンジ利用や西大井創業支援センターコワーキングスペース利用をはじめ、さまざまなサポート、実証実験支援などについて説明。
その1つであり、現在100社以上の会員企業から成る一般社団法人五反田バレーからも、ベンチャーのイメージ向上、企業間や地域内のつながり向上など、組織力で課題に取り組んでいる活動内容が紹介されました。
パートナー企業による取り組みや特典の紹介
次いで、受講者である16事業者から1~2人ずつが壇上に出て、約3分のあいさつと事業紹介を行います。
その事業内容は、メタバース・NFT特化型クラウドソーシングプラットフォームや、アーティストと施設とつなぐアート作品購買プラットフォームといったつながりを提供するものから、企業のマーケティング支援となる動画編集サービス、ノーコード×コーチングによる自社開発支援サービス、がん患者・サバイバーの心と体のケアアプリなど、B to Bでありそうでなかった支援をするもの、CO2排出量の可視化ソフトウェアや電気代内訳を見える化するAI電流計といった環境ニーズに応えるものなど、多様な社会課題に向き合うものがずらりと並びました。
すでにサービス化やプロトタイピングまでできている事業者が多く、ビジネス展開や資金調達に向けて、さらなる成長が期待されます。
受講者からは自己紹介やプログラムに対する意気込みが語られました
その後は、連携パートナー企業との交流タイムが持たれ、名刺交換はもちろん、事業紹介のスピーチでは語りつくせなかった思いを熱く伝えたり、また、企業からの質問に応える姿が多数見られ、活発なやり取りが印象的でした。
交流会では起業家とパートナー企業による活発な情報交換が行われました
一般社団法人五反田バレー 中村代表理事による閉会の挨拶
※五反田バレーアクセラレーションプログラム2022のパートナー団体は下記の通りです。
・アマゾンウェブサービスジャパン株式会社
・伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
・セガサミーホールディングス株式会社
・株式会社学研ホールディングス
・株式会社ローソン
・パーク24株式会社
・株式会社 PRTimes
・東急株式会社
・株式会社三井住友銀行
・一般社団法人五反田バレー
・西大井創業支援センター
・SHIP(品川産業支援交流施設)
執筆者
取材ライター
久保田 かおる
インタビューはリラックスムードで楽しく。原稿では、難しいことも分かりやすく伝えるのがモットーです。