シード期だからこそ、他社を圧倒する優位点を意識すべき!(五反田バレーアクセラレーションプログラム)

イベントレポート 2022.11.14

シード期だからこそ、他社を圧倒する優位点を意識すべき!(五反田バレーアクセラレーションプログラム)

開催日

2022年10月13日

会場

品川産業振興支援施設SHIP

参加費

詳細

品川区が、スタートアップの集積地「五反田バレー」の認知度アップや地域活力の向上、区内産業全体の活性化を図るべく実施している「五反田バレーアクセラレーションプログラム2022」。株式会社ゼロワンブースター(以下、01Booster)のプロデュースにより2023年3月までの約6ヵ月間、実施中のプログラムから、今回は、2022年10月13日に開催された「研修② ITスタートアップが考えるべき正しい競合優位性について」の様子を紹介します。

グループメンタリングを重ねるごとに、コミュニケーションも活発に

3期目となっている「五反田バレーアクセラレーションプログラム」。今年は6回の研修ごとに受講者同士が、シード期ならではの課題の共有・フィードバックをグループメンタリングで行っているのが特徴です。研修②も前回同様、グループメンタリング・講演・交流会の3部構成で行われました。

冒頭では、今回の会場である大崎駅徒歩8分のSHIP(品川産業支援交流施設)の施設紹介が、SHIPを運営する一般財団法人品川ビジネスクラブ事務局次長の長江 敏治さん(品川区より出向)からされました。

アクセラレーションプログラム参加者には、プログラム期間中のオープンラウンジ無償利用と、SHIPでの実証実験支援が特典として付与されています。SHIPはオフィスや打ち合わせスペースとして使い勝手が良いため、受講者の関心をひきつけていました。

SHIP(品川産業支援交流施設)の特徴やプログラム特典の紹介

本編に入り、3~4人ずつグループに分かれてのメンタリングを行いますが、まず前回の様子もふまえて、聞く・話すを実践して互いを知り合うことでコミュニティをつくるのだという、このグループメンタリングの目的を再確認。そのうえで、相談者側の注意点(短く伝える・対話する・質問をもらいにいくつもりで・・・)、参加者側の注意点(まずは傾聴と尊重・対話する・うなずき・すてきポイントを見つけて伝える・・・)が、今回気をつけたいTipsとして共有されました。

そしてグループごとに1人10分で、前回テーマで考えた#ハッシュタグも活用しながら自己紹介とテーマへの意見、その理由を発言したのを受けて質問タイムを持ちます。品川区職員も各グループにファシリテーターとして入り、前回とはグループ分けも異なるのもあって、互いに新たな発見や指摘で盛り上がりました。

グループメンタリングも和やかに進みました

正しい競合優位性について事例を交えて解説

休憩後に、株式会社tsam(ツァム)代表取締役の池森 裕毅氏が講師として登壇。

過去4社を立ち上げ、うち2社は売却を成功。現在はスタートアップ支援事業を営みながら、各種起業家コミュニティやプログラムを運営し、先ごろVCも立ち上げた池森氏が伝授するのは「ITスタートアップが考えるべき、正しい競合優位性について」です。

まず、正しい競合優位性とは、模倣困難性が高いものであり、大企業の資本力などにより短時間で取得できたりはせず、構築に時間がかかるものだと定義されました。容易には真似されないもの、ということです。

そのうえで、まず紛らわしいけれど競合優位性には該当しない例が挙げられ、解像度が高まります。たとえば、便利な機能などは、他社のエンジニアががんばったら同じようなものを1週間で実装できてしまうかもしれない。それは競合優位性とはいえない、ということです。

そうして、正しい競合優位性のポイントとして、コミュニティやデータベース、信用の可視化、スイッチングコスト、ネットワーク効果、知的財産権など、12項目について、具体例を交えて伝えられました。

30分ほどの講演に次いで、質疑応答が行われます。7~8人ほどから、たとえば自身の事業について、個人向けサービスを創るとしたらネットワーク効果などを意識したほうがよいのか、など、具体的なイメージを持った質問が飛び出しました。それに対しても、大枠の情報から意見が示され、後日でもサービスの詳細を聞きながらアドバイスするのでといった、親身の回答がありました。

受講生からの質問に丁寧に回答する株式会社tsam 池森代表

プログラムの最後には交流の場も提供され、さまざまな意見交換や情報共有が行われました。

タブレットで自社サービスの現況を見せながら意見を求める参加者もいれば、より多くの人との深い対話を求めてテーブルを移動する人もいて、回を追うごとに各人のキャラクターも立ってきている様子でした。

 

執筆者

取材ライター

久保田 かおる

インタビューはリラックスムードで楽しく。原稿では、難しいことも分かりやすく伝えるのがモットーです。

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