プログラムの集大成! Demo-Dayでスタートアップ15社が大手企業・VCなどにピッチを実施(五反田バレーアクセラレーションプログラム)

イベントレポート 2023.4.24

プログラムの集大成! Demo-Dayでスタートアップ15社が大手企業・VCなどにピッチを実施(五反田バレーアクセラレーションプログラム)

開催日

2023年03月17日

会場

大崎ブライトコアホール

参加費

詳細


品川区が、スタートアップの集積地としての「五反田バレー」の認知度アップや地域活力の向上、区内産業全体の活性化を目指して行っている「五反田バレーアクセラレーションプログラム2022」。
株式会社ゼロワンブースターのプロデュースで、2022年9月にKick-Offイベントを行い、2023年2月までに全6回の研修とグループメンタリングを実施し、その間も個別メンタリングで事業プラン強化に努めてきました。
今回は、2023年3月17日に大崎ブライトコアホールで開催された、総仕上げとなるDemo-Dayの様子を紹介します。

プログラムで出会った起業家仲間やサポーターへの感謝に満ちた、胸アツのピッチ

2020年度から毎年開催の「五反田バレーアクセラレーションプログラム」。今年度はスタートアップ15社が参加して、約6ヶ月間のプログラムを通じて、ビジネスのアイデアをよりブラッシュアップ。
今年度はグループメンタリングで受講者同士の交流が強化され、また、資金調達をより意識してピッチの技術を磨ける機会も多いプログラムとなっていました。


そうして開催されたDemo-Dayは品川区 伊﨑 地域振興部長の開催あいさつで始まり、ベンチャーキャピタル(VC)や金融機関、パートナー企業を含む大手企業など、約30社の投資・オープンイノベーション担当者を前にして、1社5分で事業プレゼンテーションが行われました。
各受講者の発表ごとに、参加企業から感想や意見を述べていくスタイルで、各社の事業価値やポテンシャルがリアルに感じられます。

Kick Offイベントでのピッチに比べ、研修やメンタリングなどで学んだポイントがしっかりと反映されており、ぴったり5分で終えられるのはもちろん、「Why you、Why now、Why this」などがきちんと打ち出されていました。


ピッチ資料も、ポジショニングマップや、トラクションが盛り込まれ、事業やスピーカーの魅力を伝えるものに仕上がっていました。

また、多くの受講者が「五反田アクセラレーションプログラム」に参加したことによる成果、before/afterに触れていたのも印象的です。その内容は以下のようなもの。

【受講後の変化(一部抜粋)】
① α版マルチプロダクトをストアリリース。
他社との事業連携検討を開始、エンジェルから出資意向あり。
4月より、営業パートナー契約や第2次PoCを予定。

② 広報PRなどの知識を体系立てて学べ、その場で質疑応答できた。
運営、スポンサー企業の手厚いサポートで事業促進できた。
同時期にスタートして走り出しているスタートアップとつながれた。

③ 本プログラムに並行して、環境省の実証実験に採択。
そのなかで事業会社2社より問合せがあり市区町村への脱炭素化提案の仕方を五反田バレーの
協力のもと検討中。

④ 新サービスローンチに際してイベント開催を予定。
パートナー企業のセガサミー、パーク24、東急の協力でもイベントを予定。

⑤ 多くの出会いと学びがあった。事業内容の解像度も格段に向上。
何より、応援してくれる仲間が増えたことが財産に。
12月に品川区で会社を設立、世界に向けて事業を展開していく。

⑥ ボストンとシリコンバレーのピッチに参加、品川の事業会社と協業決定、大企業・エンジェル・
VCからの引き合いあり。
最高の仲間を獲得。

こうして、ブラッシュアップされた事業内容は、Kick-Offイベントからビジネスモデルを一部ピボットした例もあり、また、研修やグループメンタリングで互いにアイデアを発表し、意見してきたならではの分かりやすさや魅力が感じられるものとなっていました。

そして、この6ヶ月を見守ってきたゼロワンブースター執行役員 桑田靖章氏の講評では「15社でみな異なる課題に向き合っている。世の中に解決すべき課題はまだまだあると再認識」「今日に向けてグッと解像度を上げてきた例もあり、受講者の今後が本当に楽しみ」といった話がありました。

その後は、懇親会場に移動し、(社)五反田バレー 代表理事の中村 岳人 氏によるあいさつから、交流会が開催されました。受講者や運営スタッフ間のお疲れ様の言葉とともに、改めてオーディエンス企業との名刺交換も活発になされていて、「ここから始まるもの」を期待させる熱気にあふれていました。

執筆者

取材ライター

久保田 かおる

インタビューはリラックスムードで楽しく。原稿では、難しいことも分かりやすく伝えるのがモットーです。

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