【イベントレポート】事業ピッチ&相談会で、企業との連携可能性の確度を高める「五反田バレーアクセラレーションプログラム2024 受講者×パートナー企業の交流会」

イベントレポート 2024.12.24

【イベントレポート】事業ピッチ&相談会で、企業との連携可能性の確度を高める「五反田バレーアクセラレーションプログラム2024 受講者×パートナー企業の交流会」

開催日

2024年10月24日

会場

SOIL(Shibuya Open Innovation Lab)

参加費

詳細

品川区が実施している、スタートアップや起業家の事業成長支援プログラム「五反田バレーアクセラレーションプログラム」の第5期は、2024年9月から2025年3月まで開催。そのなかでサイドイベントとして、本プログラムのパートナー企業・団体とスムーズに協業ができるよう、スタートアップとの連携事例を紹介する交流会が企画されました。2024年10月24日に東急株式会社が運営するSOIL(Shibuya Open Innovation Lab)で開催された、その様子を紹介します。

 

東急株式会社、寺田倉庫株式会社、品川産業支援交流施設SHIP、株式会社学研ホールディングスの4社がスタートアップ支援・連携の取り組みをアピール

「五反田バレーアクセラレーションプログラム2024」ではスタートアップや起業家の事業成長を支援しており、19のパートナー企業・団体がさまざまな特典を提供しています。今回はそのパートナー企業から、東急株式会社、寺田倉庫株式会社、品川産業支援交流施設SHIP、株式会社学研ホールディングスの4社が参加し、各社におけるスタートアップとの連携などの取り組み事例を紹介して、参加受講者との交流・連携の機会がもたれました。

まず、4社が順に登壇し、スタートアップ連携やオープンイノベーションの担当者が自己紹介をして、各社の取り組みなどを紹介。次いで受講者5人のピッチを経て、希望する組み合わせでの受講者×パートナー企業の相談会が行われ、最後に交流会という形で進められました。

パートナー企業1社目の東急株式会社には、オープンイノベーションを活用した新規事業創出の枠組みとして、グループ企業も参画するTAP(東急アライアンスプラットフォーム)と、鉄道4社による社会実装コンソーシアムJTOSがあります。TAPでは通年でプログラムを運営しており、東急グループ各社の新規事業担当者が月1回スタートアップとのマッチング会を実施。すでにプロダクトやサービスのある企業との連携事例が多数生まれており、ホームページでも公開しているので参考にしてほしいとのことでした。

2社目の寺田倉庫株式会社では、同社倉庫をリノベしたインキュベーション施設「Creation Camp TENNOZ」を2024年10月に立ち上げて、主にシード期を対象にしたスタートアップの成長を支援しています。本拠地である水辺とアートの街・天王洲から、五反田・大崎とともに品川区の起業文化を盛り上げていきたいとのこと。五反田バレーアクセラレーションプログラムでは特典として、個別メンタリングの提供や、同社事業領域および天王洲アイル地域での実証実験支援を行っています。

3社目の品川産業支援交流施設SHIPは、会員登録すると法人登記も可能で、コワーキングスペースから大小オフィスまでリーズナブルな料金設定がなされています。セミナー・交流会も盛ん(昨年開催実績41回、参加者のべ1154名)。また、インキュベーションマネージャーがビジネスプランの評価や改善、特許などをアドバイスするほか、3Dプリンターやレーザーカッターのある工房では専門スタッフに相談も可能とのこと。本プログラムではオープンラウンジの無料提供、テストマーケティング・実証実験支援などを特典としています。

4社目の株式会社学研ホールディングスでは、グループ関連領域での協業、テストマーケティング・実証実験支援などを本プログラムの特典として提供。同社は2023年より「人の可能性をどこまでも追求する会社へ」を新たなスローガンとして掲げており、赤ちゃんから大人、シニアまで広く事業対象としています。教育、介護・福祉事業とその周辺領域、またグローバル領域でスタートアップと連携することで、イノベーションを起こしていきたいとのことでした。

ここからは、参加の受講者5人が1人3~4分のピッチで、事業紹介と連携への期待を発表していきました。パートナー企業各社がピッチや資料を真剣な面持ちで見つめるなか、会場が緊張感で包まれていました。

次の個別相談会では、受講者が相談を希望したパートナー企業のテーブルに行って話をするスタイルで、10分ごとに相手を変えて4回ほど行われました。受講者は最初のピッチで事業説明はできているため、すぐ本題に入れて、連携したい内容や可能性などについてじっくり相談ができている様子でした。実際、出席するパートナー企業が事前に分かっていて相談希望を出したうえで相談会がセットされているため、アピールや確認したいポイントも事前にしっかり準備でき、効率よく数社と面談できる貴重な機会となったようでした。

最後は、軽食を手にしての交流タイムとなり、品川区の職員やスタッフも交えて、なごやかなムードで会を終えました。

執筆者

取材ライター

久保田 かおる

インタビューはリラックスムードで楽しく。原稿では、難しいことも分かりやすく伝えるのがモットーです。

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