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【オンラインイベントレポート】「SHINAGAWAイノベーションフォーラム in 五反田バレー」 ~With/AfterコロナにおけるITの利活用~ デジタルエコノミー/スタートアップ/オープンイノベーションをテーマに10企業/団体が事例を大公開

イベントレポート 2020.12.16

【オンラインイベントレポート】「SHINAGAWAイノベーションフォーラム in 五反田バレー」 ~With/AfterコロナにおけるITの利活用~ デジタルエコノミー/スタートアップ/オープンイノベーションをテーマに10企業/団体が事例を大公開

開催日

2020年08月05日

会場

オンライン

参加費

無料

詳細

2017年度より情報通信業の交流・連携の促進に取り組み、新たなビジネスの創出やビジネスチャンスの獲得を目指している品川区。その取り組みの一貫として、2020年8月5日にオンラインシンポジウム「SHINAGAWAイノベーションフォーラム in 五反田バレー」を開催しました。

プログラムは、デジタルエコノミーの第一人者によるコロナ時代のイノベーション動向分析や、参加企業によるオープンイノベーションの取り組みといった7つの基調講演、そして、五反田バレーのITベンチャー3社からの製品・サービス紹介など、盛りだくさん。そんな熱気にあふれた会場の、当日の様子をレポートします。

 

オンラインマッチングツールを介して、登壇者との交流や質問も

8月5日当日は、12時30分から17時25分まで、随時休憩を挟んでオンライン配信された、「SHINAGAWAイノベーションフォーラム in 五反田バレー」。本来はオフラインで開催する予定だったが、ソーシャルディスタンスをふまえてオンラインイベントへと変更されました。

会場となったのは、登壇もされた、伊藤忠テクノソリューションズ(株)が五反田で運営する「Innovation Space DEJIMA」。企業の新規事業・イノベーション創出にチャレンジする方や、スタートアップの方々がオープンイノベーションや共創を実現するためのスペースです。こちらの、普段は柔軟なテーブル配置で100名規模のMeetupにも対応するWorkshop Spaceの中央に2台のカメラを据えて、配信が行われました。

参加者はオンラインを通じての視聴でしたが、参加費無料で、オンラインマッチングツールEventHubを通じて参加するため、登壇者との交流・質問など、オンライン上でコミュニケーションを図ることができます。そのため、各登壇者からも「興味があれば、ぜひEventHubから質問を」という誘いがあったり、個別の連絡先を講演の最後に伝える様子なども見られました。

 

スタートアップを取り巻く社会環境と、CVCによる支援事例を紹介

プログラムは、本フォーラムを主催する品川区の久保田地域振興部長の挨拶で始まりました。

品川区 久保田地域振興部長

次いで、関東経済産業局地域経済部産業技術革新課長の門田氏より、政府のスタートアップ支援政策やオープンイノベーションによる事業創造のマッチング事例などの話。

関東経済産業局 地域経済部 産業技術革新課長 門田 靖 氏

 

そして、東京大学大学院経済学研究科の柳川教授より、デジタル化の進展について、昨今のコロナ禍による影響もふまえた最新状況が語られました。その中では、映画「ボヘミアン・ラプソディー」でバンド結成まもない無名の頃のQUEENが、プロモーションビデオの制作費を捻出するために苦慮しつつもツアー用のミニバンを売却するエピソードを引用。デジタル化時代には個人でも低コストで容易に、世界に発信できるのだと、現代のスタートアップやその予備軍を鼓舞する一幕もありました。

そのように、スタートアップを取り巻く環境を概観するプログラムに続いて、NTTドコモ、伊藤忠テクノソリューションズ、マネーフォワード、それぞれのグループ会社が進める、スタートアップ支援策が語られました。CVCとしてのサポートプランや取り組み事例を織り交ぜて分かりやすく、また、各グループのスタートアップ支援への「熱意」が伝わる内容でした。

株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ 代表取締役社長 稲川 尚之 氏

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 サービスデザイングループ SD企画統括部 菰田 哲也 氏

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 サービスデザイングループ SD企画統括部 五十嵐 知宏 氏

マネーフォワードシンカ株式会社 シニアコンサルタント 山本 華佳 氏

 

五反田バレーのIT各社より、コロナ時代ならではのサービス事例が続々と

次いで、五反田バレーでビジネスを加速中のITベンチャー3社より、Withコロナだからこそ新たなニーズが高まっている、各社の製品・サービスが紹介されました。

モビルス株式会社では、提供するチャット・AI電話自動応答システムがテレワーク環境で重宝される活用例を紹介。手元のスマホで自社サービスを使って見せる場面も。

モビルス株式会社 代表取締役社長 石井 智宏 氏

また、CEO自らが公認会計士/税理士で、大手監査法人出身であるペーパーロジック株式会社は、電子契約によるペーパーレス化のメリットを運用面、コスト面でアピール。

セーフィー株式会社 アライアンス戦略室長 小室秀明 氏

そして、クラウド録画サービスのセーフィー株式会社からは、冒頭で「808万台・300% UP」というキーナンバーが示され(何を示す数字なのかは、ぜひ動画をご視聴ください!)、新型コロナウイルス感染者を受け入れた大学病院のICU(集中治療室)や、働き方の変革を迫られる大手ゼネコンの建設現場への導入など、最新事例が示されました。各社10分ずつと短い時間ながら、手際の良いプレゼンテーションで中身の濃い時間でした。

ペーパーロジック株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 横山 公一 氏

最終ブロックでは、やはり五反田バレーに本社を置く2社が登壇。まず、AR/MR技術を多様な業界の企業に提供し続けている株式会社ホロラボは、会社設立の基となったMicrosoft HoloLensの概略から、自社の成長過程と今後の成長戦略を紹介。技術ドリブンだけでなく、顧客企業との対話からニーズやアイデアを得て実現しているサービスが多数あることが示されました。

株式会社ホロラボ 代表取締役 CEO 中村 薫 氏

そして、ギフト販売システムや法人向けデジタルチケット販売サービスを行う株式会社ギフティは、地域通貨を電子化して流通させる同社のソリューションが、一部自治体で域内の中小企業事業者や飲食店への緊急支援目的で導入されている事例を紹介。紙の商品券のような煩雑な事務作業もなく、非接触かつ衛生的に運用できる同社サービスで、人と街をつなぐ大きな可能性を示唆しました。

株式会社ギフティ 執行役員 森 悟朗 氏

約5時間半に渡る、熱いプレゼンテーションを締めくくったのは、一般社団法人五反田バレー代表理事の中村氏。コロナ禍でリモートワークが常態化し、オフィスや社内コミュニケーションの価値観が大きく変わりつつある今、「五反田バレー」というコミュニティーが提供できる価値を新たに模索していこうという決意が語られ、幕となりました。

一般社団法人五反田バレー 代表理事 中村 岳人 氏

 

今からでも視聴可能! 興味あるコンテンツに今すぐアクセスを

当日のプログラムは以下となります。これからでも視聴いただけますので、詳しくは、(URL)をご参照ください。

 

01主催者挨拶

品川区地域振興部長 久保田 善行

 

02 基調講演1(20分)
「オープンイノベーション推進・スタートアップ支援政策について」
関東経済産業局 地域経済部 産業技術革新課長 門田 靖 氏

経済産業省関東経済産業局では、オープンイノベーション(OI)を通じた新たな付加価値の創出に向けて、OIに意欲的な地域企業やスタートアップ、支援機関が集まるプラットフォームを構築しています。政府のオープンイノベーション推進・スタートアップ支援政策の方向性や、OIによる事業創造を実現したマッチング事例、企業・支援機関の皆様にご活用いただける施策を紹介します。

03 基調講演2(40分)
「デジタルエコノミーとイノベーションの今後を考える」
東京大学大学院 経済学研究科 柳川 範之 教授

コロナ禍をきっかけとして、デジタルエコノミーが急速に進展しつつあります。これは、これからのスタートアップ企業にとって大きなチャンスであるとともに、どんな企業にとっても可能性を広げる動きでもあります。どのような形でデジタル化が進展していくのか、どんなチャンスが広がっていくのか、スタートアップ企業がみるべきポイントは何か、オープンイノベーションを生み出すには何が必要なのか、といった点を中心に考えていきます。

 

04 基調講演3(30分)
「オープンイノベーション促進におけるCVCの役割〜アフターコロナにおける今後の可能性〜」
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ 代表取締役社長 稲川 尚之 氏

NTTグループのコーポレートベンチャーキャピタルとして10年以上にわたり一貫して投資・協創を推進してきた、NTTドコモ・ベンチャーズ。この中で見えてきた日本型オープンイノベーションにおけるCVCの役割・課題とともに、イノベーション創出に向けて大企業とスタートアップとの協創促進が特にこのアフターコロナ下において重要になりつつある点についてこれまでの取り組みを交えて紹介します。

05 基調講演4(20分)
「Innovation Space DEJIMAとCTC Innovation Partnersで挑戦するビジネス共創」
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社サービスデザイングループ SD企画統括部 菰田 哲也 氏、五十嵐 知宏 氏

2017年より共創スペースとしてInnovation Space DEJIMAを、CVCとしてCTC Innovation Partnersを設立し、これまでの多様な業界におけるビジネス基盤を活かし、企業の架け橋となることで新たな価値創出に日々チャレンジしています。テクノロジーで社会課題解決をするためのこれまでの取組み事例と今後の活動プランについて紹介します。

06 基調講演5(30分)
「スタートアップの成長を支えるエコシステムの構築について」
マネーフォワードシンカ株式会社 シニアコンサルタント 山本 華佳 氏

PMF、資金調達、EXITとスタートアップが乗り越える山は多く、その都度様々なプレイヤーと協力しながら企業成長を実現します。マネーフォワードグループでは自社もスタートアップとして成長してきた経験を活かし、多数のプレイヤーを巻き込みながらスタートアップ業界を盛り上げるためのエコシステムの構築を目指しています。本講演ではその過程について紹介します。

07 withコロナに活用できる製品・サービス紹介1(10分)
「テレワークを支えるSupportTech~チャットやAI電話自動化の活用事例~」
モビルス株式会社 代表取締役社長 石井 智宏 氏

The Support Tech Companyとして「テクノロジーで顧客サポートを変革する」をミッションに掲げ、企業のコンタクトセンターや自治体向けに、チャットシステムやAI電話自動応答システムを開発・提供しています。テレワークや問い合わせ対応業務の効率化を支える、チャットシステムやAI電話自動応答システムの活用事例を紹介します。

08 withコロナに活用できる製品・サービス紹介2(10分)
「「電子のハンコ」で出社いらずのテレワークを!」
ペーパーロジック株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 横山 公一 氏

社会的距離を前提とした新しい社会では紙の書類が足かせとなります。会社はテレワーク・リモートワークを奨励しているのに「紙とハンコ」のために出社しなくてはならない。日本のハンコ文化は限界にきているのかもしれません。「電子のハンコ」を利用すれば、紙書類の郵送の手間や押印に無駄な時間をかける必要はなくなります。しかもペーパーロジックなら法令対応も万全、安心して書類をペーパーレス化することができます。

09 withコロナに活用できる製品・サービス紹介3(10分)
「現地へ行かずに目視&会話、「遠隔確認」で感染リスク低減」
セーフィー株式会社 アライアンス戦略室長 小室秀明 氏

これまでは店舗や現場など現地に訪れての確認業務が当たり前でしたが、コロナ禍において、建設業界では国交省が3月に策定した「遠隔臨場」の試行を推進。これは一例で、感染拡大防止対策のみならず、業務の効率が改善されるなど、クラウド録画を活用して多くの業界で働き方が変わってきています。クラウド録画サービスシェアNo.1の「Safie(セーフィー)」が実際に利用された「遠隔〇〇」の実例を多数紹介します。

10 基調講演6(25分)
「AR/MR技術を核としたスタートアップの成長戦略」
株式会社ホロラボ 代表取締役 CEO 中村 薫 氏

AR/MRのような新しい技術をお客様に提供するために、会社を立ち上げました。今までお客様と会話する中で「省人化」というキーワードで取り組むことが多かったのですが、COVID-19以降は「遠隔コミュニケーション」という文脈が新たに加わりました。本講演では最新技術の適用を、技術とサービスで切り開く方法についてお話します。

11 基調講演7(30分)
「ギフティが提供する『人と街』をつなぐデジタルソリューション『地域活性プラットフォーム』の可能性」
株式会社ギフティ 執行役員 森 悟朗 氏

株式会社ギフティは、五反田バレーに本社を置き、『ギフトで、「人と人」「人と企業」「人とまち」をつないでいく。』というミッションのもと「世界一のeギフトカンパニー」を目指す企業です。本講演では、ギフティが提供する「人とまち」をつなぐ自治体、地域団体向けのデジタルソリューション「地域活性プラットフォーム」について誕生秘話からWith コロナの今、そして今後の可能性についてご紹介します。

12 閉会挨拶(10分)
一般社団法人五反田バレー 代表理事 中村 岳人 氏

主催:品川区
共催:一般社団法人五反田バレー
後援:関東経済産業局、関東総合通信局
協力:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
運営:株式会社キャンパスクリエイト(電気通信大学TLO)

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