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インタビュー/対談/特集記事

インタビュー 2021.4.22

山手線からも見える、五反田の「WeWork TK池田山」で、ビジネスコラボレーションの生まれやすい、独自のワークスペース運営について聞いてみた

38カ国151都市859拠点以上にコミュニティーワークスペースを展開する「WeWork(ウィーワーク)」。世界で54万人以上のメンバーが利用して、業界や業種、企業間を越えたコラボレーションを通じ、新たなビジネス機会を創出しています。日本ではWeWork Japan合同会社としてソフトバンクグループとの合弁で事業を展開。コロナ禍を経て働き方の変化が加速するなか、「フレキシブルオフィス」として、より活用しやすくサービス提供がされています。2020年2月には、品川区初のWeWork拠点として「WeWork TK池田山」が五反田駅徒歩5分の場所にオープン。WeWork Japan広報 平位衣利奈さんにWeWorkの特徴や今後の展望について聞きました。

 

(プロフィール)

平位 衣利奈さん WeWork Japan合同会社 広報

常駐のコミュニティーチームが、メンバー交流をサポート

―「WeWork」というと、コワーキングスペースのなかでも特に、コミュニティーを大事にされているイメージがあります。

平位

そうですね。コミュニティーはWeWorkの大きな特徴であり、当社では「誰もが自分らしく働き、ともに挑戦できるコミュニティーを創造する」というミッションを掲げています。スタートアップから大手企業までさまざまな規模や業界のメンバー入居されており、異業種交流からコラボレーションやイノベーションが生まれやすい環境となっています。

また、社員がコミュニティーチームとして各拠点に常駐し、働きやすいオフィス環境を整えるための全体オペレーションを担っています。そのほか、メンバー交流の各種イベントのサポートも行っています。そうした情報共有のためのツールとしてメンバー専用のSNSがあるので、そこでイベント情報や「Weサークル」と呼ばれる部活動紹介などもできますし、メンバーの方が投稿して情報発信も行われていますね。

―ハード面では、どのような特徴があるのでしょうか。

平位

2021年4月現在で全国7都市37拠点に展開しており、21年中には数拠点を新設予定で、2月には仙台に東北初の拠点をオープンさせました。いずれの拠点もフレキシブルオフィスという形で、さまざまな仕事の用途にあった環境を提供しています。ソファ席やボックス席、デスク席、専用個室、会議室、1人用の電話ブースなど、多様なワークスペースが揃うため、目的に合った最適な仕事場所を確保することが可能です。また、月単位での契約ができ、入居までのスピードも早く、通常の賃貸物件に比べて初期費用などがかからないことでコストを抑えられますので、それぞれの企業の規模や成長スピードに合わせて拡大・縮小など、柔軟に対応できます。

30拠点以上の共用スペース使い放題プラン新設で、個人も活用しやすく

―コロナ禍を経て、使われ方やサービス提供の仕方に変化はありましたか。

平位

感染予防の安全対策はますます強化しており、レイアウトを変更して着席はジグザグにしていただいたり、除菌剤をフロアの各所に配置するなど、環境整備には力を入れています。メンバー交流のイベントはリアルの実施は、現状参加人数などの制限を設けております。

ただ、オンラインでの開催も人気があり、それによってむしろ遠方にある拠点のイベントにも参加しやすくなるなど、よりメリットを感じていただけているようです。

働き方の傾向としては、多くの企業が今後もテレワークと通常勤務の両立を予定しているというデータが出ています。そして、現状では、テレワークといえば在宅勤務となることが多いと思いますが、他者とのコミュニケーションがとりにくいとか、自宅だとwi-fiなどの通信環境が十分ではなかったり、家族やペットがいて日中は業務に集中しづらいといった課題もあります。それでも、これまでのように毎日同じ場所へ通勤して仕事をするというスタイルから、自分の生活に合った最適な仕事場所を選んでいくというのが今後は主流になっていくと見ています。そこで、個人の方にも利用いただきやすい「オールアクセス」と、サテライトオフィスとして活用しやすい「専用アクセス」という新プランを2020年秋にスタートさせました。

―どのような点が使いやすいのでしょうか。

平位

これまでは、ホーム拠点として特定の拠点を契約いただく必要がありましたが、「オールアクセス」ではその必要をなくし、7都市30拠点以上の共用エリアが使い放題となります。会議室(要クレジット)やフリードリンクなどのアメニティもご利用いただけます。WeWorkはどの拠点もロケーションにこだわり、駅直結やこのTK池田山のように駅至近であったり、都心のランドマーク的なビル内など、いずれも便利に使っていただける立地です。それらを生活や仕事のリズムに合わせて自由度高く、リーズナブルに使えるというのがメリットです。また、WeWorkはもともとグローバル共通で、どの拠点を訪れてもデザインコンセプトや利用する仕組み、wi-fiのID/パスワードまで同じ設定にしており、ホームに帰ってきたと思ってもらえる環境づくりを目指しています。ですから、便利ながらも慣れ親しんだ場所として、快適に利用いただけることと思います。

会員間のビジネスマッチング機能を、データベース活用でさらに強化

―それは個人の方にも使いやすいですね。一般的にはWeWorkはどのような利用のされ方が多いのですか。

平位

意外かもしれませんが、大企業の割合も多いことが特徴の1つかと思います。それはやはり、WeWorkならではの入居メンバー間の交流というシナジー効果に期待いただいている部分も大きいと考えています。先ほどのオールアクセスや専用アクセスプランも、大手企業がテレワークやサテライトオフィスとして使われるのに利用されたり、その際に専用オフィスと組み合わせてといった利用のされ方が目立ちます。

また、このTK池田山や渋谷など、拠点のある土地柄によっては、スタートアップ企業による利用も多いですね。専用デスクや専用オフィスを持つプランでの利用であれば、事業所として登記も可能です。事業の成長に合わせてデスク数を増やせるというのも、スタートアップ企業に使っていただきやすいポイントといえます。もちろん、スタートアップ企業にとっても、メンバー間の交流は大きな魅力となっています。

―そうしたメンバー間交流によって、実際にビジネスのコラボレーションなども行われているのでしょうか。

平位

交流は自由にされていますが、ビジネスマッチングについてはコミュニティチームが介入して成功した例も数多くあります。ですが、従来は窓口となる各拠点のコミュニティチームによる属人的な面があったり、拠点を越えては展開が難しかったりしました。そこで、それを解消する新サービス「Connect by WeWork(コネクト・バイ・ウィーワーク)」を、新プランと同時に提供開始しています。

このサービスでは、コミュニティチームの専任スタッフがあらかじめ入居メンバーや企業に、彼らが提供するサービスやビジネス上の課題をヒアリングし、データベース化しています。その情報を元にマッチングできる点が、これまでとの違いですね。このサービス自体はメンバーに無償で提供していますので、ぜひ積極的に活用いただきたいです。試験運用段階ですでにマッチング事例として、ある大手総合商社が事業化を検討中のバックオフィスサポートサービスに対し、管理業務に課題を感じている企業を数十社紹介したところ、数社との契約に至ったという実績も上がっています。

五反田らしい「居酒屋カルチャー」が、デザインの隠し味

―この「WeWork TK池田山」は山手線車内からもよく見える場所にあり、開口部が広く、明るいイメージですが、特徴などを教えてください。

平位

WeWorkとして、自然光を取り入れる設計により、働く人の気持ちのリフレッシュやモチベーション向上につなげたいという思いがあります。また、基本設計としてガラス張りを多用しているので、他の企業のメンバーの様子も目に入りやすく、自社の運営の参考にしたり、共用エリアなどで声をかけやすかったりする効果がありますね。

また、拠点ごとにその土地柄に合った雰囲気のデザインを心がけており、「WeWork TK池田山」では五反田らしい、ガード下の居酒屋カルチャーを盛り込んだデザインコンセプトを採用しています。エントランスの受付台はビールケースを模したものですし、壁を飾るアートはレモンサワーがモチーフだったりするんですね(笑)。

©️WeWork

―イベントや部活動で、五反田らしいものなどはありますか。

平位

いまは特にそうした活動がオンライン化で、拠点の垣根を本当に越えていますので、WeWork全体の特徴となりますが、ビジネス系からライフスタイルに関するものまで、幅広く企画されています。ブランディングセミナーとか、コロナ禍での各種補助金に関する勉強会もありましたし、ヨガやワークアウトなどで体を動かすものもあります。Weサークルの活動もいろいろで、ダンス部やバンド、猫愛好家の集まり、自治体コミュニティーなど、多様です。こうした活動から、会員同士のつながりが自然と生まれているんですね。

©️WeWork

―最後になりますが、品川区や五反田バレーの活動、ベンチャー支援に期待することをお聞かせください。

平位

WeWorkは、品川区が主催される「五反田バレー アクセラレーションプログラム」に連携パートナーとして参加させていただいています。今後もいろいろな企業/団体と、新しい働き方に関して協業できる取り組みなどを検討していきたいので、共に取り組めることを考えていければと思います。スタートアップ支援などでディスカッションさせてもらいながら、五反田バレーと一緒にサポートできることなどを模索して、「WeWork TK池田山」メンバーへの付加価値を高めていきたいですね。

執筆者

取材ライター

久保田 かおる

インタビューはリラックスムードで楽しく。原稿では、難しいことも分かりやすく伝えるのがモットーです。

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