スタートアップ登竜門のピッチコンテスト「ICC」「IVS」で2冠を達成した株式会社アダコテック 河邑代表が語る広報戦略 【五反田バレーアクセラレーションプログラム研修「広報」】
開催日
2021年12月8日
会場
TUNNEL TOKYO
参加費
詳細
品川区が、スタートアップの集積地としての「五反田バレー」の認知度アップや地域活力の向上、区内産業全体の活性化を図るべく実施している「五反田バレーアクセラレーションプログラム」。今回は、2022年3月までの約6ヵ月間、実施中のプログラムから2021年12月8日に開催された「研修④ 広報」の様子を紹介します。
アーリーステージのスタートアップが実践できるノウハウを紹介
今回の会場は、アクセラレーションプログラムの連携パートナーの1つであるセガサミーホールディングス株式会社が大崎駅徒歩6分の場所で運営する、コワーキングスペース「TUNNEL TOKYO」。スタートアップ企業や個人起業家が利用できるメンバー制のワークスペース。
アクセラレーションプログラム採択者には、このTUNNEL TOKYOでのフリーデスクの利用(1ヶ月)が特典として付与されているため、研修開始前の施設見学や研修の冒頭では施設説明も行われました。
セガサミーホールディングス株式会社による施設紹介
そうして19名のプログラム参加者が注視する、今回の研修講師は、株式会社アダコテック 代表取締役CEO 河邑 亮太さん。河邑さん率いる株式会社アダコテックは製造業の検査・検品の自動化AIサービスを提供しており、また、スタートアップの登竜門と呼ばれる4大ピッチコンテストのうち「ICC Startup Catapult」と「IVS Launch Pad」で優勝するなど大変注目を集めている企業です。
そのなかで、今回の講義では河邑さんが実践してきた採用広報術を惜しみなく話していただきました。計75分の講義は、「採用広報とは」「アーリーステージの採用広報への取り組み術」「番外編 (採用広報の強者たち、ピッチコンテスト必勝法、Twitter活用法)」の3部構成で、途中、グループワークや質疑応答を交えて進められました。
グループディスカッションも交えて講義は進んでいきました
最初のパートでは、広報とはそもそもステークホルダーとの関係づくりであること、また、広報による効果を解説した上で「採用候補者に何を伝えたいか」、「どうやって伝えるか」を河邑さんが実践してきた取り組みをお話しいただきました。
代表がひとりでできる取り組みから、社員とともに取り組むものがあり、河邑さんの場合はできるものから少しずつ取り組んでいったとのことで、シード・アーリー期である参加者たちも共感している様子でした。
河邑さんが取り組んできた広報活動を細かく紹介いただきました
次の「アーリーステージの採用広報への取り組み術」のパートでは、河邑さんがアダコテックにジョインした時の広報活動の状況を振り返るとともに、現在まで取り組んできた広報活動の歴史を予算や成果を交えて解説しました。ホームページに掲載する写真や撮影時の服装などは、少し工夫するだけでかなり効果があるなど、実体験にもとづいたアドバイスがたくさんありました。
さらに、短期的な結果にこだわりすぎず、継続的に根気強く取り組むことが重要とお話しいただき受講生も励みになっている様子でした。
最後の「番外編 (採用広報の強者たち、ピッチコンテスト必勝法、Twitter活用法)」のパートでは、河邑さんが注目している他社の採用広報やコンテンツなどを紹介。
特に、ピッチ大会への参加は広報活動のなかでも経営者が頑張れば何とかなる数少ないものであり、出場するだけでも広報価値に繋がるとのことで、勝てなくてもお客様を紹介してもらえたりして業界の人と繋がりができ、さらに資金調達に向けた練習になるなど数多くのメリットをお話しいただきました。
そのうえで、河邑さんが「ICC Startup Catapult」に登壇した際の動画をもとに細かくプレゼンテーションのコツなどを参加者に共有してもらいました。
最後に、twitterのフォローワー数を増やすために実践してきたこととして、プロフィールの訴求ポイントやフォロワー数が少ない初期フェーズでは質より量を重視し、かつ役に立つツイートをしていくと良いなど多くのアドバイスお話ししていました。
番外編としてピッチコンテストでのプレゼンのコツやtwitterの効果的な使い方を紹介
参加者からは「とても聞きやすい内容で、具体的なアクションについてひとつずつ解説していただいたのでとても助かりました。」「ピッチコンテストの勝ち上がり方などにおいて、調査力・吸収力・実行力が卓越しており起業家として見習うところしかない。」「細かいハックを教えていただきありがとうございなした!早速アクションします!」など参加者が持ち帰ることができた内容が多く充実した時間となりました。
受講生からは多くの質問があがり会場も盛り上がっていました
研修終了後も、個別に名刺交換や質問に丁寧に対応されていました。また、研修は引き続き「事業会社との協業」「先輩起業家との交流会」などのテーマで開催が予定されています。