VC・金融機関が集結して事業の壁打ちをサポート!スタートアップの資金調達相談会を開催!(五反田バレーアクセラレーションプログラム2022)

イベントレポート 2023.3.2

VC・金融機関が集結して事業の壁打ちをサポート!スタートアップの資金調達相談会を開催!(五反田バレーアクセラレーションプログラム2022)

開催日

2023年01月12日

会場

品川産業支援交流施設SHIP

参加費

詳細

スタートアップの集積地としての「五反田バレー」の認知度アップや地域活力の向上、区内産業全体の活性化を図って品川区が実施している、スタートアップや起業家の事業成長支援プログラム「五反田バレーアクセラレーションプログラム」。2023年3月までの約6ヵ月間進行中の第3期は、16のシード・アーリーステージの事業者が参加しています。

そのプログラム内容は、起業に向けたマインドセットやシード・アーリーステージに必要な競合優位性、広報・PR術、資金調達のポイント、1Dayピッチ講座、先輩起業家との交流会といったもの。

さらに今年度は初の試みとして、VC・金融機関協力による資金調達に向けた壁打ちイベント「ピッチ&資金調達相談会」を開催しました。

2023年1月12日に品川産業支援交流施設SHIPで開催された、その様子を紹介します。

CVCやオープンイノベーション担当者や起業家らがネットワーキング

スタートアップや起業家の事業成長を支援する「五反田バレーアクセラレーションプログラム」では、今年度は特にグループメンタリングの定例化により、起業家コミュニティの醸成を推進しています。

また、事業成長のために大きな選択肢となる「資金調達」について、プログラム内でもVC目線から起業家が準備すべきポイントをレクチャーし、そのなかで、投資家に興味をもってもらうために事業を説明・アピールする「ピッチ」も疑似体験するなど、実践的に学ぶ機会を設けてきました。

さらに今回は、自社の事業プランのピッチがVCや金融機関からどのような評価・指摘を受けるのかを体験し、プランのブラッシュアップに役立てられるよう、壁打ちイベントを開催しました。

他の受講生のピッチも見られるため、VC・金融機関がどういう点をチェックし、質問していくのかなどについて、多様な状況から生の知見を得ることができます。

協力いただいたVC・金融機関は、SBIインベストメント㈱、Spiral Calital㈱、㈱リープラジャパン、㈱ゼロワンブースター キャピタル、㈱フォースタートアップス、㈱三井住友銀行、日本政策金融公庫の7社。

それぞれ投資担当者や地域担当者が簡単に会社/団体紹介を行った後、最前列に並んで受講者のピッチに対して目を光らせ、質疑応答で気になる点や興味ある点を追求していきます。

フォースタートアップス株式会社 取締役 清水さん

株式会社ゼロワンブースターキャピタル 取締役 浜宮さん

そして、参加した受講者5人が順番にピッチを行っていきます。

1人につきピッチ3分・質疑応答10分・予備2分というスケジュールで、ピッチ自体はプログラムで学んだ甲斐あって、全員が3分以内でスムーズに発表。

スライド10~20枚程度で事業概要、チームの紹介、市場イメージや今後の展望などが語られました。

事業の紹介をする受講生たち

前回のプログラムで学んだ「Why you、Why now、Why this」というポイントなどをふまえ、自身の思いや、今これが求められる背景、このモデルに至った理由などが工夫して伝えられていきました。

一方、質疑応答では次々にVC・金融機関から手が挙がり、12分の枠を超え、精力的なやり取りがなされました。

質疑応答を通して事業のブラッシュアップにつながりました

そこで気にされたポイントは、整理するとこのような点でした。
●現場は現在どのような状況か、具体的にどういうプレイヤーがいて、どう行動していて、どれくらいのペインやニーズがあるのか
●競合サービスとの違い、差別化ポイント、マーケットの可能性、当該領域への大手の参入リスクについて
●サービスの料金設定の妥当性、コンサルティングなど周辺サービスやインバウンドなど別アプローチの事業可能性について
●営業するなかで何を課題と感じているかなど、想定される乗り越えるべき困難について

こうした質疑応答からは、投資対象としてシビアに市場や可能性を知りたいといった厳しい目線と同時に、応援したい世界観なのでもっと理解したいというコメントやアドバイスなども多く見受けられました。

個別に事業を説明する受講生たち

その後、受講者ごとに希望したVC・金融機関との個別相談会が、10分ずつ行われました。

そこでは、自作の事業計画書を見せながらの説明など、具体的な資金面の話や、さらにパーソナルな相談やアドバイスが行き交っている様子でした。

また、VC・金融機関サイドも投資・融資だけでなくオープンイノベーションや企業連携などの仲介機能も考えられるため事業を前進させるための貴重な示唆が得られた会となったようです。

V C・金融機関の方々からアドバイスを受ける受講生たち

執筆者

取材ライター

久保田 かおる

インタビューはリラックスムードで楽しく。原稿では、難しいことも分かりやすく伝えるのがモットーです。

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